2015年9月12日土曜日

もしドラ

2010年、「もしドラ」が流行った時に書いたもの。


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ドラッカーがまたブームになっているという。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という本がベストセラーになっている。
著者は岩崎夏海さん。ダイヤモンド社刊。昨年12月初版。今回、訳あって読んでみた。3時間で読んでしまった。
こんなんで甲子園に行けるんだったらみんなドラッカーを読むよな、とは思ったものの、
企画や視点はとても面白いと改めて思いました。

マネジメント職というものになってから12年ほどになる。

海外赴任していた時に昇格したのだが、「マネジメント職研修」も海外赴任者までは手が回らず、ドラッカーを何冊も読むことでマネジメントの自習を続けていた。
ドラッカーの「マネジメント」は1973年の刊。今から37年前の本なのに、今の時代でも通用している。
時のマネジメントを分析したものではなく、マネジメントを発見した人と言われる所以である。
・われわれの使命(事業)とは何か
・われわれの顧客は誰か
・顧客にとっての価値とは何か
・われわれにとっての成果とは何か
・われわれの計画は何か
・われわれの組織はどうあるべきか

そんなことを教えてくれる。そして、彼は言う。

「マネジメントとは、成果に責任を持つことである」と。
部下が成果を出せないのは、上司の責任。能力を引き出すことも上司の能力なんだと説く。
命令一下、すべての部下が上司の思い通りに行動し想像に違わぬ成果を上げられた時代は終わっている。
新入社員から定年後の再雇用社員まで部下の年齢もいろいろ、派遣社員、出向受け入れ、業務委託等々、雇用形態も多様な社員たちを一束でマネジメントできる時代ではなくなっている。
10人の部下がいたら、10通りのマネジメント方法があると思ってくださいと、新任マネジメント研修では新人たちに講師として話をしている。
ミンツバーグが言うように、MBAはマネジメントの経験がある人が履修すべきだという意見に賛成する。
一方で、マネジメント職にない人がマネジメントを学ぶことにも大いに賛同する。
下ができた瞬間から、マネジメントは必要なのだから。

マネジメントは日々変わっていく。

成長期は親分肌のマネージャーが「行けぇ」と大声を出していればよかった。
しかし、今は違う。
あなたのマネジメントが問われる時代なのだ。


あなたはマネジメントスタイルに自信がありますか。

では、あなたは自分のマネジメントスタイルに何点をつけますか。

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