2015年9月15日火曜日

旧「コミュニケーション実験室」でやってきたこと その5

現在「コミュニケーション実験室」として活動している小篠は広告会社出身。
担当は人事だったのですが、人事の勉強会に「コミュニケーション実験室」という名をつけており、その名前を頂戴して現在のサイトを運営しております。
ここでは「現在」と区別するために「旧コミュニケーション実験室」とタイトルをつけました。
ブログに書いたのはすでに3年ほど前のことです。

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「聞く」ことの大切さについて語っている本は五万とある。
私の本棚にも、「聞く」や「聴く」を解説した本が何冊かある。
しかしながら、どうもしっくりこない。
あれもこれもとたくさんの要素が盛り込まれているからだ。
マネジメント対象の研修や子育てあるいはコーチング研修で話をする時、私は聞くことについて、3つだけ話している。
たくさん言いたいことはあるけど、まずはこの3つを身につけてほしいと言っている。


①全身で聴く

からだのあらゆる部分が「聞いています」ということを示していることが第一。
相手のほうにからだが向いているか。
視線は相手をとらえているか。
上半身はやや前傾になっているか。
腕を組んでいないか。
笑顔か。
私は「あなたの声と気持ちと感情のすべてを受け入れる態勢でいます」と
からだが示しているかどうか、が基本なのです。


②最後まで聴く

人はおしゃべりが大好き。相手の話を遮ってでも話をしたがるのが人間です。
話したい気持ちをグッとこらえられるかどうかで、聞き手の能力がわかります。
もちろん、慣れてしまえばなんということはないのですが、最初はちょっと難しいかも。
「話すタイミングを失っちゃう」から話すんだ、という人がいます。
「忘れてしまいそうだから、思いついた時に話す」という人もいますね。
忘れてしまうくらいの話なんて、相手もきっとすぐに忘れてしまいます。
話す必要なんてないのかもしれません。
自分の話は、相手が話し終えてからで十分なのです。


③相手が話したことがこちらに「伝わった」ことを相手に伝える

いちばん単純な方法が、頷くことです。
頷いているだけで、話し手は気分が良くなってしまいます。
相手を気持ちよくさせたかったら、たくさん頷いてください。
合いの手を入れたり、相手の言葉を繰り返したり、要約して返したり。
話し手はもっともっと話したくなるはず。


今日から、あなたも聞き上手を始めてみませんか。


話を聞けるようになると、あなたの何が変わるでしょう。

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