2015年9月14日月曜日

ビジョナリーカンパニー3部作

「ビジョナリーカンパニー(原題 BUILT TO LAST)」1995
「ビジョナリーカンパニー②(原題 GOOD TO GREAT)」2001
「ビジョナリーカンパニー③(原題 HOW THE MIGHTY FALL)」2010
ともに日経BP社刊(発行年は日本初版)

スタンフォード大学の教授だった、ジム・コリンズが中心になってデータを収集。
膨大な資料分析のもとに「存続している企業」「偉大になった企業」「没落した企業」の実態を
冷静に紹介している。英語の題のほうが、内容をはるかに正しくあらわしている。

・第5水準のリーダーシップを持っている人が飛躍を指導している
 派手で個性的なリーダーではなく、控え目で物静かで内気で恥ずかしがり屋である
・最初に人を選び、そのあとに目標を選ぶ
 適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、それから目的地を決める
・成長しても厳格さをもとめ、傲慢にならない
 大きくなることがいいことではない。人材が供給できないほどの早さで拡大すると失敗する
・衰退がはじまると一発逆転を狙って多くの場合に失敗する
 企業文化をまもり、強みを伸ばすことで成長は維持できる

②でグレイトな企業として挙げられていた企業が③では没落している。
没落した原因、回復した原因を列挙しているが、それは結果論になっていて、
何が学べるかというと、疑問が残った。
おそらく、没落した会社のようなことをやってはいけないということなのだが、
「最初に人を選び、あとで目的を選ぶ」ことが最重要なのだとしたら、いつの時代も、誰がやるかがもっとも大きな課題なのだろう。
本書でも言っている。「人材が最重要な資産ではない。適切な人材が最重要な資産なのだ」と。

あなたの会社は、その人で大丈夫ですか。
あなたが、あなたの会社のリーダーであったら、今、何をしますか。



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