2015年12月31日木曜日

今年の10大ニュース

2105年が幕を閉じようとしています。
皆様はどんな一年でしたでしょうか。

私にとっては、ちょっぴり区切りを超えたような感じ。
会社にいれば定年退職になる日を過ぎてしまいました。

それでも毎日は変わることなく、朝はやってくるわけで。
キャリアパスとはこういうことだったんだなと、
16年前は「実感」ではなく、あくまでも「概念」で語っていたなと
懐かしく思い出しました。

今年も10大ニュースを書いてみました。

1. 事務所開設

新宿区四谷三丁目、荒木町は杉大門通。
レンガ貼りの古いマンション。最上階を借りた。
2DKに3つのテーブルを入れ、用途に合わせた使い方ができるようにした。
初めての個人事務所。
10年はやれるかな。

2. 一枚板、二枚購入

数名でのミーティングや研修を行う部屋には大きなクルミのテーブル。
1対1のカウンセリングには白いマカバのテーブル。
二枚の一枚板を据えた。
「あの部屋でやるのだったら行きたい」と思えるようなファシリティをめざして。
もちろん内容もだけど。

3. 篠田英美さんの写真購入


2005年に彼女の個展でみかけた写真。
「事務所を開いたら買いたい」
と言っていたのだが、やっとのことで購入にこぎつけた。

カウンセリングルームに架けてある
最初に写真が決まり、
事務所が決まり、
テーブルが決まった。

4. 帯状疱疹

まず、背中がかゆくなった。
気がつくとおなかに赤いもの。
近くの皮膚科に行く。
「あ、帯状疱疹です」
2週間ほどできれいになった。

5. HP開設

「定年したら営業しよう」と決めていた。
皆さんからお声がけいただいて、お仕事はあるものの
やはり自分からも発信しようと、10月1日にサイトをオープン。
事務所のアシスタントでもある友人が作ってくれた。
気に入っている。
www.comimi.biz

6. 娘の入院

「疲れた」「だるい」「学校に行けない」と不平不満ばかりの娘。
健康診断で潜血があり、病院に行くと即入院の指示。臓器移植も、と言われた。
薬の副作用で全身が発疹で覆われた。
娘にはつらいことだけど、受け入れないと先に進めない。
これも彼女の人生なのだから。

7. 年金受給者

35年勤務した会社から企業年金が支給されたので、一応、年金受給者かと
まったくの畑違いだった退職給付を何とかしろと上司に命じられ、
厚生年金基金から企業年金基金にしたのは私が指揮したプロジェクトだったもので。
ちょっと感慨深い。
で、
ちょっとジジイ。

8. 某社2025プロジェクト スタート

人事コンサルをしている会社に提案したプロジェクトが4月にスタートした。
10年後の会社を考えようと集まった8人のチーム。
毎回司会と書記が交代し、私がすることと言えば、司会者にフィードバックすることと人事の専門家として質問に答えるだけ。
すべてメンバーが話し合って決めていく。
すでに9カ月。完全に自走している。これからが楽しみ。

9. 体重70.0キロ台は高校生以来か

体重が減り、3月8日、9日、12日、13日、7月9日、8月29日、30日、31日、
9月2日、3日、9日の11日は体重が71キロ未満。高校生時代以来だ。
なのに、10月以降、体重が増えているの。
どうしてくれんのよ。

10. 事務所で手料理おもてなし食事会を7回開催

多い時で10人、少ない時でおひとりをお招きして、手料理をふるまった。
お店に気を使う必要もない。時間を気にする必要もない。
私がおいしいと思うものだけ、作れるだけのものしか出ない。
そんな場でも、皆さん楽しんでくれるし、喜んでくれた。
これもネットワークビルディング、かな。

次点 同級生と37年ぶりに再会

大学生の時に同じクラスだった友人と再会した。
卒業後、彼女は学校の先生、私は広告会社と全く別の世界へ。
お会いしていない37年間は一瞬にして消え去り、鍋に会話の花が咲く。
友達っていいなと思った。


いろいろなことがあった一年。
みなさまにはたいへんお世話になりました。
ありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。


コミュニケーション実験室
小篠一英

2015年12月28日月曜日

生きているだけで、みんな頑張っている。

今年も11月までの自殺者数が発表されています。
13年間3万人の自殺者を出していたこの国は、
2012年に3万人を割り、今年は24,000人まで減りそうです。
国が自殺者を減らそうとたくさんの施策を打ち出していることもあるでしょう。
カウンセリングという活動が特殊な世界の話ではなくなってきていることも事実。
みんなで助け合おうという気運が高まっていることもあるのでしょう。
お互いがお互いを気遣って、ウォッチしたり声かけ合ったり。
ちいさな行動が、大きな行動の抑止力にもなりうるはず。
私の知人も昔、友人に相談をされたのにどう対応していいかわからずにいたら
ある日突然、友人が自殺してしまった経験を持っています。
2年前に私と再会してカウンセラーになることを決め
今年からプロとして活動を始めました。

資格をもっていなくても、声をかけることはできます。
カウンセリングの経験がなくても、悲しい表情を察知することはできます。
ひとりひとりが気を配ることで、生きる自信を取り戻せる人が増える。
そう思っています。
だって、生きているというだけで、みんな頑張っているのですから。
 
 
今日あなたが出会う人に、あなたはどんな言葉をかけたいですか。
あなたは、どんな言葉をかけられたいですか。

2015年12月22日火曜日

ありがとうも承認

「承認」を英語でいうと、acknowledgment。
acknowledgementを英英辞典や英和辞典でひくと、
「認めること」「承認」「認知」という意味の他に
「感謝」「謝礼」や「感謝の気持ち」「感謝の言葉」という意味がでてきます。

「ありがとう」も承認のことばのひとつ。
「ありがとう」と相手に言うことは、
相手の言葉や行動に対して感謝の意を伝えることで、
相手の言葉や行動を認めていることを伝えているわけです。

 喫茶店でコーヒーを持ってきてもらっても「ありがとう」
 食堂でざるそばをサーブされても「ありがとう」
 レストランでクレジット精算をしても「ありがとう」
 ホテルにチェックインしても「ありがとう」

お金を払っているのは客のほうだから、
お金をもらうほうが「ありがとうございます」と言うべきで、
客がありがとうというのは変だ。という方もいる。その通りだと思う。
お金をいただくのだから「ありがとう」で当然だ。
サービスに対するペイをきちんとしてくれたことに対するお礼なのだから。
それではお金を払うほうは言わなくていいのかというと、そうではない。
サービス自体に対する謝礼はお金を払うと言うことで成立完了しているのかもしれないが、
サービスをしてくれた人の行為行動に対してもありがとうを言うことは
大切なことなのだと思っている。

 「今日休みます」と部下から連絡が来ても「ありがとう」
 街頭で配っているティッシュペーパーをもらっても「ありがとう」
 出席が義務付けられている会議に出席してくれた人にも「ありがとう」

常に「ありがとう」の気持ちを持っているだけで、
人と触れあうことが楽しくなってくる。
と私は考えている。


あなたが「ありがとう」を使うのはどんな時ですか。
最近、「ありがとう」と言われたのは、どんな時でしたか。

2015年12月14日月曜日

あいさつと承認

娘のことで八ヶ岳まで行ってきました。
全国いろいろな地域で同じような運動はやっているのですが
山梨県も「声かけあいさつ運動」に力を入れています。
北杜市ももちろん熱心に活動を展開していまして
歩いていると声をかけてくれます。
驚いたのは、こちらが車に乗っているというのに、
歩いている少年がおじぎをして「こんにちは」と
言ってくれた時です。

「あいさつ」は存在承認のひとつ。

「こんにちは」とあいさつすることは、
「あなたがそこにいることに気づいていますよ」
というメッセージを送っているということ。

「田中さん」と呼びかけることは、
「あなたの名前が田中さんであることを私は知っていますよ」
というメッセージを送っているのと同じこと。

そんな「承認のメッセージ」を送られたほうは、悪い気はしません。
何も特別なことはしていないのに、認められるわけですから。
承認欲求を満たそうとすることはいいことではないとアドラーは言いますが
承認されるといい気持になるのは事実。
「声かけあいさつ運動」の目的のひとつが、
犯罪防止であることをみてもわかります。
人から認められていないと、卑屈になってしまうかもしれないけど
人から認められると、いい気持になるから犯罪をする可能性が低くなるということ。

人に犯罪をさせないためにあいさつをするというのは本末転倒ではあるとは思いますが
人は、そんなささいなコミュニケーションで心を動かされるのもまた事実なのですね。

コーチングでは、部下を承認することで上司との関係はよくなると教えます。
カウンセリングでは、クライアントの行動や思いを受け入れる(承認する)ことで
人は心は開くものであると実感することができます。


あなたはどんな承認をしていますか。
今日、誰にどんな承認をしましたか。

2015年12月7日月曜日

コーチングが始まる時の約束ごと

コーチを始める時には必ずお会いしてオリエンテーションを行っている。
その際にお渡ししているシートのひとつが
「コーチングを始める前に」という文書だ。
テキストで書いてみる。

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コーチングを始める前に
<クライアントになるあなたとコーチである私が確認して同意しておくこと>


クライアントの約束
・テーマを決める
・ゴール(何を、いつまでに)を決める
・月に3回程度、コーチングセッションを持つ
・セッションの方法を決める(面談、電話、スカイプなど)
・面談の場合は、原則、「コミュニケーション実験室」のオフィスで行う
・電話やスカイプでのセッションの場合は、クライアントからコーチにアクセスする
・疑問や、いやな感じがあったらコーチにフィードバックする
・うまくいかないようだったら、打ち切りを申し出る

コーチの約束
・ゴール達成までサポートします
・守秘義務をもちます
 あなたの了解なしに、あなたの秘密にしたい話を他人に話しません
 一般的な体験談として、固有名詞を出さずに話すことはお許しください
・セッションを進めていく過程で、達成が不可能と思われる時には正直に申し上げます
・うまくいかないようだったら、新しいコーチを紹介します

お互いの同意
・セッションは、電話・スカイプの場合1回およそ30分、面談の場合およそ45分
・セッションは、1か月に3回程度
・3か月をめどに更新か終了かをクライアントとコーチの間で合意する
・費用は個人の場合、10,000円/回が原則 学生は別途相談
・面談にかかる実費はクライアントが負担する
・費用はコーチが指定する銀行口座に振り込む(振り込み費用はクライアントが負担)
・振込はその月のセッションの1回目が始まるまでに行う
・予定時刻から10分を経過しても連絡がない場合はキャンセルとし1回とカウントする
・無断のキャンセルが3回になった時点でセッションは終了する
 (無断キャンセルやセッションが終了した場合、お振込み済みの費用はお返しできません)
・スケジュール変更は、メールもしくは電話で前日までに連絡し再調整する

費用の振込先
 ◎◎銀行 〇〇支店 普通預金 口座番号 xxxxxxxx 名義 小篠一英
 ▲▲銀行 △△支店 普通預金 口座番号 xxxxxxxx 名義 小篠一英
 ◆◆銀行 ◇◇支店 普通預金 口座番号 xxxxxxxx 名義 小篠一英

小篠の電話番号/Skype
 オフィス:03-XXXX-XXXX
 携帯:090-YYYY-YYYY
 Skype: Z.ZZZZ

不明な点がございましたらなんなりとお問い合わせください
mail:info@vvvvv.vvv

以上
※このシートには個人情報が含まれていますので取り扱いには十分ご注意ください

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海外のクライアントや制作会社と仕事をする時には、弁護士に再三のチェックをしてもらってから
契約書の調印、契約締結ということを何度もやっていた。

コーチングでも契約書を交わすことがホントはいいのかもしれない。
実際に、業務受託する場合には契約をしているのだから。

個人でそこまで、という気持ちもあってこういう形にしている。
契約書とは謳ってはいないが、約束という契約。
皆さん約束を守ってくれているから、私もこの形で続けようと思っている。


あなたは人を信頼することができますか。
信頼することで、あなたには何が生まれるでしょう。
信頼することで、相手には何が生まれるのでしょう。

2015年12月1日火曜日

日々のこと_20151201


11月の初めに、5年前のクライアントが事務所を訪ねてくれた。
心から「やりたい」と思ったことを現実のものにするために
北イタリアに3カ月滞在して準備をしてきたと言う。

求められているのではないかと想像した「自分」を演じていた過去。
こうしたいと信じる「自分」でいることができる現在。
歌と演劇を続けながら、もんどりうってのたうちまわって
たどりついた、今、なのだろう。

さらに1年、日本で準備を重ね、来年からはイタリアの人になる。
つたない私の手料理を食べながら、3時間半のお話。
「たいへんだけど、やってやる」という、自信を感じた。
 
お土産にいただいた、ステルフスのハーブティ。
彼女はどんな花を咲かせるのだろう。
元コーチとして、楽しみでならない。