2015年9月11日金曜日

コーチの依頼が来るとき その2

「コーチをしてほしい」と依頼がくるのは、コーチ冥利につきる。 このブログを始めた時にも書いた。
ふだん、コーチとクライアントの関係はなく会話をしているのに、ある日突然、
「コーチをしてくれませんか」と話を切り出される。
おそらく、相当の勇気を奮い立たせて依頼してくるのだろう。
きっと、「なんとかしたい」という気持ちが、とっても強くなってきていて、
どうしようもないもやもや感が頭の中を支配しているのだろう。
でも、「コーチをお願いしよう」と心の中で決めて、口に出すことで、彼/彼女はすでに一歩を踏み出している。
彼/彼女は、変わるための道を進み始めている。称賛される行動であるし、彼/彼女は変われるだろう。

もちろん、こんなにスムーズなケースだけではない。
家族や周囲がコーチを受けてみたらと促しても、「どうして自分が変わらなくちゃいけないの」と
変化を嫌う方も、意外と多いものだ。
馬を水飲み場に連れていくことはできても、馬に水を飲ませることができないのと同じだ。
「変わりたい」と言っていながら、「変わりたくない」と心に決めているのだろうか。
そんな時、私は積極的に営業することをしない。「話したくなったらいつでも連絡をください」とだけ言っている。
連絡をするかしないかは、当人次第。彼/彼女が連絡をしてこなかったら、それまでのこと。
ちょっと残念な気はするが仕方ない。もっと手を差し伸べるべきなのかもしれないけど、
そうではないような気もする。

優しさとは、何をすることだと思いますか?
優しさとは、何をしないことだと思いますか?

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