2015年9月11日金曜日

コーチの依頼が来るとき その3

コーチを始めたころ、友人であるベンチャー企業の社長にお願いをした。
「将来を考えるとビジネスコーチがひとつのマーケットになる。御社の役員をコーチすることはできないだろうか」と。
彼は了解してくれ、その会社のふたりの取締役に話をしてくれた。
そしてふたりにオリエンテーションを行った。

数日後、ひとりから連絡があった。
彼は「社会保険労務士の資格を取る」というゴールをめざしてコーチングを受けたいと言う。
新米のコーチとしてはハードルの高いテーマではあるが、やるっきゃない。
2年半後、彼は見事に資格を取る。「取れると思わなかったでしょ」と社長に報告したという。
社長は「お前も嬉しいだろうけど、お前以上に俺は嬉しい」とコメントしたと言う。

役員に「コーチを受けてみないか」と社長が勧めるのは、
「私は君に期待している。このチャンスを生かして、社に貢献してほしい。」というメッセージ。
彼はその期待に答えたのである。

コーチを依頼した彼は社会保険労務士という国家資格をとって成長していく。
もう一方の役員。彼は社長の勧めに応じなかった。彼はこの話があった半年後にトラブルを起こして会社を辞めることになってしまった。
自分が変わりたいと思うかどうか。
そこでもうすでに、行く末は決まっているのかもしれない。

昨日、私のクライアントから紹介を受けた方にオリエンテーションを差し上げた。
そして昨夜、コーチを受けたいと依頼がやってきた。
彼は変わりたいという選択をした。
だったら、彼は変われる。
そう信じてコーチングは始まっていく。

自分が変わることで手に入れられるものは何ですか。 

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